Windows10サポート終了についてよくあるご質問

2025年10月20日

「Windws10なんだけど、11にできるかな」

古いパソコンでCeleronでした。そのままメンテで性能アップしてまでも11にするほどではない機種でした。

私「そのまま使えばいいですよ」
客「10は、今月セキュリティ更新が止まるんじゃないの?」
私「10は全世界で未だに40%以上残っているので、重要なサポートを止める事はできません。本当にパツッと止めたら社会問題ですよ」
客「確かにそうだね。慌てて11にする必要はないか」
私「『危険だ危険だ買い換えろ』とうるさいですが、バージョンアップ商法の煽り宣伝です。気にする事ありません。ただ、詐欺に気を付けて下さい。セキュリティをすり抜けて来た偽メールや偽警告などに騙されてお金を取られています。OSの新旧関係ありません。利用者の意識が重要です」
客「なるほど。気を付けるわ」

「Windows10は今年の10月で使えなくなるのですか?」

使えます。

サポートが切れた瞬間にOSが停止してパソコンが起動しなくなるような事はありません。普通に使えます。

セキュリティ的にも気にするほどではありません。OSのサポートが終わる頃になると、セキュリティの事をことさら強調した宣伝が行われるので心配されると思いますが、ウイルスはOSの新旧より利用者の知識が重要です。どんなにウイルス対策しても、圧縮したウイルスはすり抜けて来ます。無警戒のよく分からない利用者が、それを実行してしまえば、ウイルスに罹ってしまいます。重要なのは、セキュリティに関する知識を周知徹底する事です。

例えば、家電量販店などでパソコンを買うと、ウイルス対策ソフトの試用版が付いていますが、期限切れのまま利用されている方が時々います。長い方ですと、5年以上、その状態でした。でも、何の問題もなかったそうです。期限切れでウイルスに罹った方は見たことがありません。ウイルス対策をしっかり行っている事務所のパソコンがウイルスに罹ったのは見たことがあります。ランサムウェアにやられて暗号化されていました。OSの更新をすぐに適用してトラブルに合う事もよくあります。

事務所の場合、色々な人が大勢いるので、知識の周知徹底は難しいと思います。そういう時は、利用者の権限を制限する方法があります。インストールでも何でも出来る管理者権限ではなく、ユーザー権限で普段利用するようにすれば、間違ってウイルスに罹る事もなくなります。ユーザー権限のユーザーは簡単に作れます。

最新のWindows11(24H2)は、元々、Windows12で出そうとしてたものです。最新OSを避ける傾向があると判断して、名称を11の延長で出すことになりました。出たばかりはトラブルが多いので、避けた方が無難です。プログラムが動かないなどの症状が出ています。

「古いパソコンは、Windows11に出来ないのですか?」

出来ます。

マイクロソフトのシステム要件に合わないパソコンでも、一部の機能が使えないだけで、OSとしては使えます。
使えない機能は、暗号化機能(BitLockerなど)キー保管、仮想化機能(コア分離)の二つです。これらが使えないからといって、OSとして使えなくなるわけではありません。セキュリティを強調して宣伝されていますが、不具合が凄いうえ重いので、11にしていても、それらの機能を使っていない場合があります。

ただ、Windows11は重くてメモリ喰いです。古いパソコンを11にすると、メモリ不足で重くなります。大概メモリ増設が必要です。出来たらHDDをSSDにして下さい。更新の機能追加でどんどん重くなります。その点、機能追加がなくなったOSは安心です。

そういえば、以前、ある会社で、使っているパソコン1万台位を更新する仕事がありました。パソコンは全てXPでした。その頃は、既にXPのサポートが切れて3年ほど過ぎていました。Win10は発売されていたので、それに入れ替えると思いきや、残り3年ほどになったWin7への更新でした。それも、パソコンを入れ替えるのではなく、パソコン本体はそのままで、OSのインストールし直しです。Win10は出て2年ほどだったんで、避けたんだと思います。でかい所は違いますね。

2017年ランサムウェア流行の原因

そういえば、2017年にランサムウェアが世界的に流行した原因は、ネットワーク共有プロトコルSMB1.0のバグだった。マイクロソフトは、すぐに緊急パッチを出して対応。サポート切れのXPにも出した。SMB1.0は古いので、これを機に、Win10以降のOSから、この機能を外していった。が、そうなると、古いNASや複写機が使えなくなることから、事務所などで新しいWindows10を導入しても、SMB1.0を有効化して使っていた。その後、ウイルスに罹ったという話は聞いてない。

この前の空港などが止まったシステム障害の原因は、ウイルス対策ソフトのバグだった。Windowsの古さではない。余計なものを入れるてトラブルになる事例。

ウイルス対策ソフトは、パソコンに疎い人がいると意味をなさないので、ユーザー権限を制限した方がいいと思う。今は、管理者権限ユーザを使いすぎ。

「パソコンがWindows10ですが、11に買い換えた方がいいですか?」

Windows10のサポート切れが後1年ほどに迫り、買い替え宣伝が盛んになってきていますが、焦って買い換える必要はありません。

理由1 Windows10の普及率が高すぎて、不具合修正は止められない。

現在、Windows10の普及率は6割強です(2024年9月世界)。Windows7は3%弱ですが、たまに不具合更新が来ています。マイクロソフトには社会的責任があるので、あと1年で不具合の更新停止は無理です。
普及率
https://qbook.jp/column/1684.html

理由2 Windows10は2022年で機能追加が止まっていて、11ほどメモリを喰いません。不具合修正のみで安定している。

Windows10ならメモリが8GBでも足りるが、Windows11は不足気味。最低でも12GB以上いります。また、Windows11は機能追加更新が続いていて、その度、何かしらの不具合を起こす事があります。酷いと起動障害を起こします。更新は毎月あり、年に1度、大型更新があります。
「Windows 11」、更新プログラムで一部ユーザーに不具合–MSが警告
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8f109edf7d6add3594f5bd57185fa154eeb2172

理由3 パソコンがそんなに古くなければ、Windows11にライセンス無料でアップグレードできる。

メモリ8GB以下は増設必須だが、システム要件が多少足りなくてもインストールできます。足りない機能は自動で使われません。足りていても使われていない事がよくあります。そんなに気にしなくても大丈夫です。
BitLockerなど暗号化関係のTPM2.0
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1334277.html
仮想化ベースのセキュリティー対応CPU(Intel Core 第8世代以降)
https://intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/articles/000094905/processors.html
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/win11tec/1371110.html

理由4 ウイルス対策は、OSの新旧より利用者の知識が重要

どれだけ対策しても、圧縮されたウイルスはすり抜けて来ます。利用者に対して感染経路の周知徹底が重要です。ネットワーク侵入は、パソコンのOSではなくネットワーク機器の問題です。

理由5 パソコンは部品交換で直ります。3~5年で壊れる主な原因は記憶装置です。作業料は、当店の快適修理ならお手頃です。

「自動修復が出た」「画面が真っ黒のまま次に行かない」などは、記憶装置の故障です。交換すれば直ります。データも生きている事が多いです。

最近、多い質問です。

「Windows11に更新した方がいいですか?」

止めた方がいいです。

Windowsは基本3年ごとに新製品が出てきます。サポート期間は大概10年です。Windows10を最後に新しいOSは出さないと言っていましたが、スマホの真似が失敗続きで撤回しました。普通は、更新すると前より良くなるものですが、Windowsは更新の度にトラブルを起こします。余計な機能を追加していくので、メモリもやたら喰うようになりメモリ不足にもなります。10年経ってサポート終了しても慌てる事はありません。大量に残るので、重大なバグ修正は行われます。不具合の出る機能更新がなくなって丁度いいくらいです。

ウイルスは最新OSやソフトより感染経路などの知識が重要です。どれだけ対策しても、圧縮されたウイルスがパターンファイルをすり抜けて感染しています。

パソコン豆知識 ~ウイルス対策編~
https://pcblend.com/page-4486/page-9912

「Windows11にしたけど、重いから10に戻したい」

アップグレード後、10日以内なら10に戻せます。設定(歯車)から以下の通りです。
[システム]
[回復]
[復元]

未対応でもアップグレード可能

Windows11対応といっても、ローカルアカウントでパスキーを使わなかったり、ドライバーが合わないからとコア分離を使わないのだから、11未対応だからといって、そういうほど危険性はありません。問題なのは、利用者の知識です。どれだけセキュリティ的に安全と言われる事に従っても、不慣れな利用者が使えば、すり抜けた罠に引っ掛かって詐欺にあいます。例えば、株式で有名な方がフィッシング詐欺に遭いそうになっていましたが、その方は絶えず新しいPCで、ウイルス対策ソフトを二重に入れて毎日スキャンしていてもやられていました。Windows7でも、問題なく毎日メールのやり取りしている方もいます。Windows10でも、セキュリティの要点が分かっていれば問題なく使えます。逆に、新機能の追加がなくバグ取りが進んでいて安定して使えます。ソフトは新しいほどバグだらけです。そう考えると、Windows11の方が不安定でトラブルに遭いやすいOSと言えます。Windows10は利用者がまだまだ大量にいます。期限が来ても、パツっとサポート終了は出来ません。Windows10だからと言って、慌てて買い替える必要はありません。Windows11に対応してないというだけで、本当はまだまだ使えるパソコンが捨てられています。動きがおかしくても、メモリを足したり、記憶装置を交換すれば使える事が多いです。もったいない話です。

その激安ノートPC、本当に大丈夫?「魔改造Windows 11」に要注意!(スマホライフPLUS)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f8c7b2c793407a3dda3f993f5e2a6caabf29343?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20250608&ctg=it&bt=tw_up

詐欺に気を付ける方が重要

問題ありません。重要なのは、利用者が詐欺に引っ掛からないよう知識を付ける事。どれだけ対策をしても偽装メールや詐欺広告がすり抜けています。そらら対策ソフトは普段動作が重くなるだけで、言う程対策になっていません。それより、パソコンに不慣れな人が管理者権限で利用している事の方が大問題です。対策をすり抜けた偽装メール経由のマクロウイルスや詐欺広告にやられています。ネットワーク侵入は、ルーターに制限かけて、外部からは登録したパソコンしかアクセルできないようにすればいいのですが、やっているところは少ないようです。個別に対策ソフトを入れても、すり抜けてやられてます。

「Windows 10のサポート終了」で「パソコンの買い替え」を勧められました。「サポートを受ける予定はない」ですしお金もかかるので、使い続けても問題ないですよね?(ファイナンシャルフィールド)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/7566d2f8100874bd80433ad815a976c147bdd445?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20250513&ctg=lif&bt=tw_up

「Windows10はもうすぐサポート終了ですと赤字で出た。このパソコンをWindows11に出来ますか?」

第3世代機でした。古いパソコンなので、「無理して11にしなくても、そのまま使えばいいですよ」と、ご案内しました。管理者権限でご利用だったので、ユーザー権限に落とし、普段はユーザー権限でのご利用をお勧めしました。また、ウイルスは、パソコンの新旧よりも知識が重要な事を説明し、WEBサイトの豆知識をご案内しまいた。店頭です。

パソコン豆知識 ~ウイルス対策編~
https://pcblend.com/page-4486/page-9912