パソコン豆知識 ~データ保全編~
目次
IT格言「データは同じものを3か所に」
デジタルデータは現金や有価証券などと違ってコピーができますので、堅牢な金庫に保存するというイメージではなく、コピーして分散保存が基本です。記憶媒体の特徴や使いやすさを考えて、何か所かに保管します。
一例

気づいてないデータ消滅の危機
最近は、記憶装置が大容量になり、膨大なデータが保存できるようになりました。ただ、デジタルデータは保管を誤ると簡単に消えてしまいます。外付けHDDが壊れて10年分の写真が消えたというような話は枚挙にいとまがありません。 そこで、これは危険だという例を挙げてみようと思います。
IT格言「NASで安全は罠」
NASは、HDDを複数台使って自動でデータを多重にできるから安全安心と宣伝されていますが、実際は、壊れ出すとRAID崩壊を起こす事があり簡単にデータが消えます。その上、複雑なRAIDという仕組みがデータ復旧の障害になっており、業務で使う重要データがテンコ盛りになっているので、データ復旧しようと業者に持っていくと、とんでもない高額な価格を提示されます。「NASで安全」は誤解です。データを守るには別媒体に多重バックアップが基本です。
バックアップの種類
データ消去
ソフトで消す
消すのにやたら時間が掛かる。
その後、利用可能。
物理的に破壊する
速い簡単
その後、利用不可
データ流出事件
データ消去業者の従業員がHDDを横流ししデータ流出。納税などの膨大な県民データを流出された神奈川県庁は大激怒。
安全なデータ消去方法
記憶装置とデータを、紙と文章に例えると分かりやすいと思います。ノートに書てある文章を、時間を掛けて全て消しゴムで消す人はいません。普通、破いてゴミに捨て燃やします。パソコンの記憶装置もこれと同じで、物理的に破壊するのが早くて隙が少なくなります。
当店では、届いたHDDは即破壊し、破壊画像とシリアルナンバーをWebサイトに掲載しています。

